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2019年JAMCA演奏会in熊本 [感想]

2019年JAMCA演奏会
 毎年楽しみにしているJAMCA演奏会の内容を、一昨年暮れに知った。
 開催場所が九州・熊本だから、全国合同演奏に「熊本県民謡」が選ばれたのは、参加合唱団を動員しての地域振興の意味もあろうし、他所から来た人たちが自分たちの民謡を歌ってくれることは、聴衆にとっても嬉しいことに違いない。願わくば是非、民謡の特色を生かした編曲を選んで欲しい。と言うのも、ここ数年、多くの合唱団が取り上げるようになった宮城県民謡「斎太郎節」が、途中の掛け声が民謡とは違って落ち着きが無い(せせこましい)し、部分的に民謡らしくないハーモニーがあるなど、地元の人の編曲とはとても信じられない思いをしているからである。

どうして「典礼聖歌」?
 疑問に思ったのは、九州合同演奏に「典礼聖歌」を選んでいることである。
 自分たちが歌いたいと思う曲を歌う気持ちは分からないでもないし、昨年「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(長崎・熊本両県)」が世界文化遺産に登録されたことも承知している。(注)
 ところで、私の基本的な考え方は、入場料を払って会場におられる聴衆を対象に演奏する時は、聴いて楽しい・面白い・感動するといった見返りを提供するのが義務であって、自分たちが歌いたい曲を歌う、と言う理由だけで選曲するような態度は避けるべき、というものである。したがってこの選曲が、「潜伏キリシタン」が世界文化遺産になったことと関連していて、さらに、聴衆の多くがカトリックの信者なので聴いて喜んでくれる、というのなら、私の疑問は氷解するのだが、そのあたりはどうなのだろうか。
(注)私は初めて「潜伏キリシタン」と言う言葉を知ったのだが、調べてみると、「潜伏キリシタン」とは、キリスト教徒(カトリック)で、「隠れキリシタン」とは、「カトリックに由来する、日本的な独自の民族宗教を信仰している人」という違いがあるらしい。

そんなわけで
 私は、中学校でミッションスクールに通ったばかりに、クリスチャンになり損なった。また、合唱演奏会で、特定の宗教に関する曲は歌いたくも聴きたくもない。ただし、音楽として素晴らしいと自分で思う曲ならその限りではないが。(もっとも、30分近い長大なミサ曲などを、演奏会で通して聴きたいとは思わない。)
 そんなわけで、楽しみにしているJAMCA演奏会だが、今年は遠慮したい。
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「Baltu東京」という合唱団? [ご紹介]

こんなチラシがあった
 合唱の練習から帰って来たカミさんが面白いチラシを持って来てくれた。
Oct19175s.jpg
「バルト三国の合唱に特化した合唱団メンバー募集」

「ダンナの好きな赤烏帽子」
 カミさんは、エストニア国立男声合唱団が大好きなダンナを思い出して持ってきてくれたのだろう。団名「Baltu東京」、松原千振氏監修とある。
 10月17日に受け取ったのだが、早くも11月11日に出演予定ステージがあり、演奏曲目は、"Saulit' velu vakarai"(ラトヴィア民謡)と"Kur giria zaliuoja"と裏面に書いてあるが、どちらも知らない曲だ。

良いなあ、でも・・・
 先日、エストニア国立男声合唱団の東京公演ではお江戸コラリアーズが共演していたが、どちらの合唱団も声が若々しく、きれいなハーモニーだった。それにはメンバーの若さによる声の良さが効いていると実感した。それを考えただけでも、足を引っ張りたくない。
 いつか演奏を聴く機会がくることを楽しみにすることにした。
(完)
 

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今年9月は収穫が大:スウェーデンのZERO8とエストニア国立男声合唱団 [感想]

2018年9月は至福の月
 海外から来日した二つのコーラス、スウェーデンのバーバーショップ・コーラスZERO8と、エストニアのエストニア国立男声合唱団の演奏を聴く機会があった9月は、収穫の大きい月となった。

バーバーショップ・コーラスZERO8
 9月2日、渋谷区文化総合センター大和田さくらホールにて、スウェーデンからやってきたバーバーショップ・コーラスZERO8のコンサートがあった。メンバーは若く、前半で聴かせてくれたスウェーデンの合唱曲は素晴らしく、後半のバーバーショップの曲目は、コンテストでの好成績どおり、これまた楽しい演奏を聴かせてくれた。
 ZERO8の来日に関しては、軽井沢国際合唱フェスティバルの音楽監督 松下耕さんが、スウェーデンの合唱曲もバーバーショップの曲目も、共に見事に歌うのを海外で聴いて、フェスティバルのゲストに招いたと言う事情があった。日本の多くの合唱団がバーバーショップの演奏に触れる機会を作って下さったことに、感謝したい。

エストニア国立男声合唱団
 9月23日には、すみだトリフォニーホール 大ホールで、エストニア国立男声合唱団の演奏会があった。初来日なので、この合唱団の演奏をナマで聴くのは、ほとんどの日本の合唱人にとって、初めての機会だったことだろう。私も初めてナマで聴いたのだが、声は若々しく、演奏は素晴しかった。 ただし、これまで、前指揮者のアンツ・ソーツの指揮で歌うCDしか聴いたことが無かったのだが、良し悪しは別として、CDを聴いてイメージしていた響きとは少々違って聴こえた。
 なお、共演したお江戸コラリアーズは、声、声量、ハーモニーの全体で、エストニア国立男声合唱団に負けずに素晴らしい演奏を聴かせてくれたことに拍手を送りたい。
(終)
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エストニア国立男声合唱団が9月に初来日 [ご紹介]

遅ればせながら
 CDで聴くだけだったエストニア国立男声合唱団が、9月に初来日する。
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エストニア国立男声合唱団 東京公演チラシ

エストニア国立男声合唱団
 指揮者で作曲家のグスタフ・アーネサクスによって、1944年に設立されたエストニア国立男声合唱団は、私にとっては、スウェーデンのオルフェイ・ドレンガー、フィンランドのヘルシンキ大学男声合唱団と共に、大きな憧れと尊敬の念をもって聴いて来ただけに、今回の初来日は嬉しくて仕方が無い。(チケットはそろそろ売り切れになるだろう。)

現指揮者
 前任者のアンツ・ソーツ(現・名誉指揮者)の後を継いで、2011-12シーズンからエストニア国立男声合唱団の首席指揮者と芸術監督を務めている。

日本ツアー
日本各地の演奏会

2018年 9月 15日 土曜日 豊田市コンサートホール (愛知)
2018年 9月 16日 日曜日 佐久市コスモホール (長野)
2018年 9月 23日 日曜日すみだトリフォニーホール (東京)
2018年 9月 26日 水曜日 ひめぎんホール ( 松山)
2018年 9月 27日 木曜日 広島JMSアステールプラザ (広島)

演奏曲目
予定されている演奏曲目は下記の通り。

ラフマニノフ:徹夜祷より
1. 来たれわれらの王 2. わが霊や主を讃えあげよ 3. 生神童貞女や慶べよ
シベリウス:フィンランディア賛歌
メンデルスゾーン:晩課の歌
シューベルト:水の上の精霊の歌
ボナート:大いなるしるし
トルミス:古代の海の歌 (共演:合唱団お江戸コラリアーず)
トルミス:雷鳴への祈り
トルミス:牧童の呼び声
トルミス:サンポの鋳造 他

大いに楽しもうではないか!
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バーバーショップのショーを聴く機会が増えて気がかりなこと(1) [感想]

日本でもバーバーショップ・ハーモニーが受け入れられて
 日本で最初のバーバーショップは、1958年に福岡で結成されたBrauer Donk(青蛙、1965年ころまで活動)というカルテットが最初だろう。
 コーラスとしては、女声の方が早く、1980年以前から活動する東京コーラスが、アメリカのSweet Adeline Internationalに加盟して活躍し、その他にも女声のコーラスがいくつか生まれている。
 一方、男声は、1992年に創立し、バーバーショップ・ハーモニー協会に加盟して活動している東京バーバーズが、長いこと、日本で唯一のバーバーショップ・コーラスだった。
 しかし、1990年度チャンピオン・カルテットACOUSTIXが2000年に来日し、日本ツアーを行ってから、多くのバーバーショップ・カルテットが生まれ、その後、関西に男声のバーバーショップ・コーラスThe Rockersが生まれた。また、広瀬康夫氏の指導で、金沢メンネルコールをはじめとして、西日本のいくつもの一般の男声合唱団が定期演奏会で、バーバーショップのステージを設けている。
 さらに、各地の男声合唱フェスティバルや合唱祭でバーバーショップのグループが目立つようになり、今年(2018)はなんと、7月の第7回全日本男声合唱フェスティバルの合同合唱の一つが広瀬さん指揮のバーバーショップだし、8月の軽井沢国際合唱フェスティバル2018にはスウェーデンからバーバーショップ・コーラスZERO8がゲストで参加するという。いよいよ日本にもバーバーショップが広まって来たか、と感慨に浸っているところである。しかし・・・・・

バーバーショップの日本式化は御免被りたい
 バーバーショップの楽しさ、面白さは何か、と言えば、基本的にはエンターテインメントで、そのために、演奏では、衣装、パフォーマンス、表情、と工夫するし、ショーでも聴衆が知っている曲目を選んで、ショー全体を楽しんでもらおうとしている。 
 ところが近年、日本のバーバーショップのカルテットやコーラスの演奏を聴く機会が増えるにつれて、気がかりなことが出て来た。皆さんは確かに、衣装や司会による曲目解説などには工夫をしていることは理解できる。しかし、ただ突っ立って、表情乏しく歌い、さらに悪いことには、半分以上の曲目が、一般聴衆の知らない曲とはいったい何なのだろう。これでは、どこがエンターテインメントなのだろうか。「日本式の合唱」と何も変わらない、こんなことを続けていると、バーバーショップが一般聴衆から悪い方に誤解され、せっかく注目されるようになったのにソッポを向かれてはたまらないと思うのだが。
(続く)
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第7回全日本男声合唱フェスティバルin伊豆の国 [ご紹介]

第7回全日本男声合唱フェスティバルin伊豆の国
 本フェスティバルが2018年6月30日(土)~7月1日(日)に、伊豆の国市長岡総合会館「アクシスかつらぎ」で開催される。
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フェスティバルのチラシ

合同合唱の曲目
場所柄、全体の合同合唱は 草野心平作詩 多田武彦作曲「富士山」から第壱、第肆、第貳拾壹の3曲を歌う。他に、3人の指揮者による次の合同合唱がある。
伊藤恵司教室:「グリークラブアルバムNEXT」から、「壁きえた」「語らいの途中」(カワイ出版)
広瀬康夫教室:"Sound Celebration"、"I've Been Workin' On The Railroad"、"Irish Blessing"
山脇卓也教室:「グリークラブアルバムNEXT」から、「オン ザ ロード」「酒頌」「なごり雪」

傾向
5月初旬の参加状況(個人参加を除く):
 もっとも参加合唱団が多いのは山脇卓也教室で、東北地方から中国地方までカバー。
 次いで、広瀬康夫教室で、東京や静岡の合唱団もあるが、残りは関西から九州と言った西日本。
 伊藤恵司教室は、「壁きえた」という良い曲があるのに、あまり歌われていないせいか、この時点では静岡と長野の2合唱団。
 以前、東京都男声合唱フェスティバルで、公募合唱団がバーバーショップを歌った時の聴衆の熱い反応を思い出す。にもかかわらず、関東からの参加が少ないのは、広瀬さんのような指導者が関東に居ないことの反映だろうか。しかし、バーバーショップの聴衆の受けの良さを考えると、これからはどこの合唱団もバーバーショップを無視することは出来ず、確実に広まって行くように感じられてならない。
 7月1日が大いに楽しみだ。
(終)
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今年はスウェーデンのコーラスでお楽しみ [ご紹介]

チラシをもらった
 ある演奏会に行ったら、プログラムに一杯チラシが入っていて、その中にスウェーデンのコーラスとカルテットのチラシがあった。
20180426Ringmasterssss.jpg
スウェーデンのバーバーショップ・カルテットRingmastersのチラシ

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スウェーデンのバーバーショップ・コーラスZero8(ゼロ エイト)のチラシ(上半分)
軽井沢国際合唱Zero8下s.jpg
スウェーデンのバーバーショップ・コーラスZero8(ゼロ エイト)のチラシ(下半分)

 どうしてスウェーデンかとおもったら、今年が日本とスウェーデンとの国交樹立150周年に当たるそうだから、そのせいだろうか。

カルテットはともかくコーラスまで!
 カルテットは2012年度のチャンピオンで、昨年も来日しているのでともかく、コーラスまでやって来るとは!日本の合唱人にはなじみの薄いバーバーショップが受け入れられるかどうか、少々疑問に思っているところである。

念のため、youtubeでお聴きいただきたいものだ
 さっそくyoutubeを調べたら、いくらでも聴くことが出来ることが分かったので、お聴きいただきたい。
Zero8 (http://www.zero8.se/)
軽井沢国際合唱フェスティバル(http://karuizawa.koyukai.info/2018guest/zero8/)の招待合唱団の説明の中でも数曲観て聴くことが出来る。
Ringmasters (https://ja-jp.facebook.com/RingmastersQuartet/)

以上。

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男声合唱は面白かった [感想]

昔、男声合唱は面白かった
 昭和30年代から男声合唱を聴き、歌っていると、男声合唱作品の多くが素晴らしい詩を選び、美しいメロディとハーモニーで作曲されている。そんな作曲家たちに、感謝の念を持ったものだ。それで、男声合唱以外には目もくれず、男声一筋に生きて来た。

それでは、最近は?
 最近の男声合唱団の演奏会に行ってもさっぱり面白くない。面白くない理由は、ここ20年間に作られた男声合唱作品の多くが、歌い方が悪く無いのに歌詞は聴き取れず、メロディもハーモニーも美しく無い。これでは、聴いていて面白くもおかしくも無い。

どうしてそうなったか?
 (以下は誰かさんの受け売りだが、)組曲重視で演奏会を組むと言う「悪しき伝統」のために、組曲を歌い尽してしまう。その結果、組曲なら良し悪しには関係なく何でも歌う、という合唱団のせいでは無いだろうか。それで、作曲家の中には、このような状況に安住して、聴いて面白くもおかしくも無い組曲を作り続ける、と言うこともあるのではなかろうか。
 皆さんはこれらのことをどうお考えになっているのだろうか?
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JAMCA東北・八戸演奏会 [感想]

JAMCA 東北・八戸演奏会
 第23回日本男声合唱協会演奏会(JAMCA 東北八戸演奏会)が、八戸メンネルコールがホスト団体となり、今年(2017年)7月16日(日)に八戸市公会堂で行われた。北は青森から西は宮崎まで、全国から17団体と個人参加で300人以上の男声合唱団員が集まり、成功裏に終了したと聞いた。何はともあれ、実におめでたい限りである。そして、八戸メンネルコールを始め、JAMCAの役員の皆さん、ご苦労様でした。
http://jamca.web.fc2.com/

合同曲
 全体の合同合唱はケルビーニの「レクイエム」だった。この曲は、歌いたくても少人数の合唱団で演奏するには荷が重すぎるので(大曲すぎるので)、大勢集まるこのような機会にこの曲を選曲するのは「あり」だろう。ただ、八戸市民の聴衆が、演奏をどう受け止めたかが気になった。視覚的には舞台上の大人数、聴覚的には大音量、共に驚いたことだろう。しかし、ラテン語の歌詞は聴いても内容が分からないので、この長大な曲を聴かせられた聴衆は、さぞや大変だったろう。合唱団が歌いたい曲を選ぶことも大事だが、今後は、聴衆のことも考えた合同曲の選曲が必要だろう。演奏を聴きに来てくれた聴衆の多くは、音楽にも、合唱にも、それほど慣れていないと考えられるので。

それはともかく、演奏会のご成功、おめでとうございます。
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横浜並木男声合唱団 [感想とご紹介]

歌い踊る男たちの合唱団
 これは、2017年5月25日付朝日新聞神奈川版朝刊の見出しである。そんな合唱団が神奈川県にあって、定期演奏会では2千人収容の横浜みなとみらいホールの大ホールを一杯にするという。
20170525横浜並木男声合唱団朝日朝刊データ減少3.jpg
朝日新聞の記事

横浜並木男声合唱団
 この記事の横浜並木男声合唱団は、神奈川男声合唱協会(KAMCA)の一員で、KAMCA演奏会で私も何度か聴いたことがある。
 世の中の多くの合唱団は、一般の人が知らない曲をただ突っ立って、と言う言い方が悪ければ、乏しい表情で、かつ、ほぼ不動の姿勢で歌うのだ。聴いて面白いわけもなく、演奏会場の聴衆も普通には身内か知り合いしか居ないから、大きな会場は埋まらない。
 他の合唱団もぜひ、見習って欲しいものだ。
(完)
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