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バーバーショップのショーを聴く機会が増えて気がかりなこと(1) [感想]

日本でもバーバーショップ・ハーモニーが受け入れられて
 日本で最初のバーバーショップは、1958年に福岡で結成されたBrauer Donk(青蛙、1965年ころまで活動)というカルテットが最初だろう。
 コーラスとしては、女声の方が早く、1980年以前から活動する東京コーラスが、アメリカのSweet Adeline Internationalに加盟して活躍し、その他にも女声のコーラスがいくつか生まれている。
 一方、男声は、1992年に創立し、バーバーショップ・ハーモニー協会に加盟して活動している東京バーバーズが、長いこと、日本で唯一のバーバーショップ・コーラスだった。
 しかし、1990年度チャンピオン・カルテットACOUSTIXが2000年に来日し、日本ツアーを行ってから、多くのバーバーショップ・カルテットが生まれ、その後、関西に男声のバーバーショップ・コーラスThe Rockersが生まれた。また、広瀬康夫氏の指導で、金沢メンネルコールをはじめとして、西日本のいくつもの一般の男声合唱団が定期演奏会で、バーバーショップのステージを設けている。
 さらに、各地の男声合唱フェスティバルや合唱祭でバーバーショップのグループが目立つようになり、今年(2018)はなんと、7月の第7回全日本男声合唱フェスティバルの合同合唱の一つが広瀬さん指揮のバーバーショップだし、8月の軽井沢国際合唱フェスティバル2018にはスウェーデンからバーバーショップ・コーラスZERO8がゲストで参加するという。いよいよ日本にもバーバーショップが広まって来たか、と感慨に浸っているところである。しかし・・・・・

バーバーショップの日本式化は御免被りたい
 バーバーショップの楽しさ、面白さは何か、と言えば、基本的にはエンターテインメントで、そのために、演奏では、衣装、パフォーマンス、表情、と工夫するし、ショーでも聴衆が知っている曲目を選んで、ショー全体を楽しんでもらおうとしている。 
 ところが近年、日本のバーバーショップのカルテットやコーラスの演奏を聴く機会が増えるにつれて、気がかりなことが出て来た。皆さんは確かに、衣装や司会による曲目解説などには工夫をしていることは理解できる。しかし、ただ突っ立って、表情乏しく歌い、さらに悪いことには、半分以上の曲目が、一般聴衆の知らない曲とはいったい何なのだろう。これでは、どこがエンターテインメントなのだろうか。「日本式の合唱」と何も変わらない、こんなことを続けていると、バーバーショップが一般聴衆から悪い方に誤解され、せっかく注目されるようになったのにソッポを向かれてはたまらないと思うのだが。
(続く)
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