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三木 稔メモリアル コンサート「3つのレクイエム」終了 [ご紹介]

 三木さんを偲んだ3つのレクイエムを並べたコンサートが昨日、すみだトリフォニーホール 大ホールで開催された。3つの「レクイエム」は合唱だけではなく、弦楽合奏による<北京祷歌>、邦楽合奏による<コンチェルト・レクイエム>、そして、混声合唱のための「レクイエム」の3つである。  会場は三木さんを偲ぶ大勢の聴衆で大変盛況だったし、演奏も大変魅力的なものだった。 混声合唱のための「レクイエム」はどうだったか  男声合唱のための「レクイエム」をオケやピアノ伴奏で歌ったことがあったが、今回の混声の最終版ではオケの楽器の種類も増えて、音色が変わったことを実感した。(男声のオケ伴はシンプルだったので伴奏のメロディ・ラインが際立っていた。好みの問題とは思うが、私はそれが好きだった。)  それにしても、この曲のスケールの大きさと、時にはダイナミックに、時には繊細にと、刻々と移り変わる音の饗宴の40数分間を、総勢160人の合唱団で歌いきった爽快感は特別だった。 あらためて  この素晴らしい合唱曲を多くの合唱団で演奏されることを願いたいところだが、オケ伴にかかる経費、その音量に応えられるだけの人数の合唱団、と考えると、今回の楽譜の通りに演奏会で取り上げることは簡単ではないだろう。  そこで考えられるのは、三木さんも提唱した2台のエレクトーンによる伴奏であり、北村先生がそれに打楽器を加えた編成にした演奏なら、経費、演奏効果の点でも、また、100人以上などと言う大合唱団でなくても、十分効果的に歌えると思う。  そんな工夫をして是非、多くの合唱団に歌ってほしいと願う。 (完)
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東北にもバーバーショップ [ご紹介]

何の気なしにyoutube
 本当に何の気なしにyoutubeでバーバーショップ関係を眺め、聴いていたら、東北にも熱心なバーバーショップのフアンが居て、カルテットで歌っているのを知った。
http://www.youtube.com/channel/UCWMIRENaoMqG0iiXxu_5SZA/videos

名前がイイね
 名前を見たら、見たことがあるような、無いような・・・Vocal Tonpectrum、
これは、東北大出身の私には分かる。東北=トンペイ、Tompeiと、仙台で公演したことがあるバーバーショップの2006年度チャンピオン・カルテットVocal Spectrumとの名前をマージしたもの。

なかなかスジが良いね
 Vocal Tonpectrumはそれぞれのパートの声がバーバーショップに向いている。強いリード、低いベース、少々出過ぎの傾向もあるがファルセットも良いテナー、バリトンも素晴らしい。数曲聴いたが、テンポのよい曲を明るい声で歌っていた。出来たら、バラード風の曲も聴いてみたいと思った。
それにしても頼もしい。
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JAMCA関西2015 [ご紹介]

JAMCAタイトルs.jpg

JAMCA関西2015の参加要領が来た
 JAMCA関西2015が開催される。

 日時:2015年1月25日(日) 14時開演
 会場:伊丹市立文化会館(いたみホール)
 ステージ構成:3つのグループ別合同ステージと、全体合同ステージの4ステージ構成。
 I.  グループ別合同ステージ
   鈴木憲夫作曲「永久ニ」
 II. グループ別合同ステージ
   「黒人霊歌」
 III. 全体合同ステージ
   三善晃編曲「唱歌の四季」
 IV.グループ別合同ステージ
   Wagner作曲"Das Liebesmahl der Apostel"(使徒の愛餐)

大会参加ご案内
 このステージ構成を見たら、久しぶりに「黒人霊歌」を歌いたくなった。
 いや、3つのグループ別合同ステージの中では「黒人霊歌」を歌うしか私には選択の余地はない。なにせ、広瀬康夫の指揮とあるのだから。
JAMCA練習日程s.jpg
各合同ステージの事前練習日程

 参加条件の中に「合唱団全体または個人として、十分に練習し、グループ別合同ステージについては、事前練習に1回以上は参加」とある。湘南から西宮まで何回行くことになるかな? 

また歌う機会が出来た
 今年7月に三木レクを歌うのは、私にとっては久しぶりの合唱演奏だった。
 それでおしまいで、またしばらくはお休みかと思っていたら、次は来年1月のJAMCAだ。
 また、楽しみが出来た。

(参考資料)

参加要領1頁目
JAMCA1補s.jpg

参加要領2頁目
JAMCA2補s.jpg

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三木 稔メモリアル コンサート「3つのレクイエム」 [ご紹介]

三木さんが亡くなって3年目
 三木さんが2011年12月8日に亡くなって、惜しい人が居なくなったとの思いから葬儀の模様を2011年12月14日に、また、三木さんの「レクイエム」について2013年7月18日と同年9月2日に、このブログに書いた。三木さんの最後の作品になったのが混声版の「レクイエム」だ。

三木 稔メモリアル コンサート「3つのレクイエム」
 三木さんを偲んで3つのレクイエムを並べたコンサートが企画された。
3つの「レクイエム」とは、弦楽合奏による<北京祷歌>、邦楽合奏による<コンチェルト・レクイエム>、そして、混声合唱のための「レクイエム」で、三木さんの作品の多彩さをよく表していると思う。
三木稔Concert表300s.jpg
チラシ表

三木稔Concert裏s.jpg
チラシ裏

 コンサートは、今年7月13日(日)14:00開演、会場はすみだトリフォニーホール 大ホール。
 チケットは(全席自由) 3,000円

 出演は、
 三木 稔メモリアル管弦楽団 (55名)  指揮:榊原 徹
 三木 稔メモリアル邦楽合奏団 (40名)  指揮:田村 拓男
 三木 稔メモリアル合唱団 (160名) 指揮:大勝 秀也
 バリトン・ソロ   井上 雅人
 ソプラノ・ソロ    宇佐美 瑠璃
 二十一弦筝ソロ  木村 玲子

混声合唱のための「レクイエム」
 混声合唱のための「レクイエム」はかつて、作曲家本人の指揮で、電子オルガンの伴奏で演奏されたことがあるが、正式のオケで演奏されるのはこれが初演になる。
第四楽章で、(はっきりとは覚えていないが多分)オーボエとクラリネットが奏でる間奏は、もう涙が出るくらい美しい。(ピアノ伴奏なんかでは絶対に出せない音の繋がりに感動するところだ。)
私の持論だが、偉大な作曲家はメロディ・メーカーなのだ。

三木さんの活動は
 三木さんの活動を考えると、日本人の作曲家の幅を大きく超えている。 我々が知っている彼の合唱作品なんて、大きな活動のごく一部なのだ。
 例えば、邦楽器の作品としては、日本音楽集団のための作品の数々、野坂恵子のために作曲した十三弦筝(琴)や野坂と一緒に考えて作った二十弦筝のための作品の数々がある。世界的マリンバ奏者の安倍圭子のための作品の数々は世界中のマリンバ奏者に喜ばれ、世界マリンバ・コンクールの審査員に招かれたほどだし、その他にも中国のピパ(琵琶の一種)のための作品もある。特記すべきは、日本の歴史とその精神を具現化した、「春琴抄」に始まる「日本史オペラ9連作」であろう。
 これらの作品を知れば、彼の合唱作品がどれほど深いバックグラウンドの下に作られたか、あらためて私が言うべくも無いことである。
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オルフェイ・ドレンガーが4回目の日本ツアー [ご紹介]

オルフェイ・ドレンガーが今年もやってくる
 オルフェイ・ドレンガー(OD)が日本ツアーを企画している件は昨年から聞いていましたが、2月に来日が決定して、第4回日本ツアーが当初聞いていたより早い、今年10月にあります。
 今回も梶本音楽事務所が招聘元で、10月17日(金)から25日(土)までの日程です。
 公演は大阪、東京、沖縄を予定していますが、梶本音楽事務所が詳細を発表しているのは現在のところ東京だけです。
http://www.kajimotomusic.com/jp/concert/ym=2014-10/

OD東京公演20141020s.jpg

東京公演
日時:2014年10月20日(月) 19時開演(18時30分開場)
会場:東京オペラシティコンサートホール

この公演はBSで放送することも決まっているようです。
お楽しみに!
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東西バーバーショップ・コーラスの競演, 聴いてきました! [ご紹介]

すごい演奏に感激
 前回ご紹介した、東京バーバーズとThe Lockersのジョイント・ショーを昨日、代々木の山野ホールで聴いてきました。 両コーラス共に同数くらいのメンバーで、幕開けの80名の合同演奏は、一言で言えば、日本で本物のバーバーショップ・コーラスを聴いた、と感激するほどのレベルでした。
プログラム表紙s.jpg
当日のプログラム表紙

何を歌ったの?
 その日歌われたのはバーバーショップの名曲揃いで、最後まで大いに楽しめる演奏でした。曲目は下記のプログラムをご覧ください。(クリックすると拡大表示され、文字が読み易くなります。)
プログラム内左s.jpg
見開きのプログラム左頁

プログラム内右s.jpg
見開きのプログラム右頁

 The Lockersは最年長が30歳前半で、20歳代が多いと言う若いコーラスだけあって、張りのある声、メリハリのあるハーモニーの動き、さらに、2011年の第一回ショーではバーバーショップでは当然の振りがほとんど無く、少々さびしかったのですが、今回は指揮をした一人、市川さんがWestminster Chorusで歌っているとかで、Westminster Chorus張りの振りを見せてくれたので、大いに楽しめました。
 一方の東京バーバーズは、若い声に刺激されたのか、良い演奏を聴かせてくれた上に、持ち前の豊かな振りを織り込んだ楽しい演奏を聴かせてくれました。

演奏会の様子
 チケットは3ヶ月前にほぼ売れてしまったとかで、会場は満員でした。プロの司会者が楽しい口調で面白いお話をするので雰囲気が作られ、皆が知っている曲の演奏があり、途中でいくつものカルテットが歌い、演奏が素晴らしいので聴衆も気分が高まって、それはそれは素晴らしい会場の雰囲気でした。このような演奏会が出来ることに、日本の合唱界の将来の可能性を見た気持ちでした。

両団のジョイント・ショー
 次回は2年後に関西で開催するとかの話しがありました。このジョイント・ショーが何回か開催されれば、日本の合唱人に大きな影響を与えるだろうことを私は信じて疑いません。
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鮫島有美子が書いていた [ご紹介]

出典は朝日新聞
 昨年の朝日新聞の夕刊をめくっていたら、「人生の贈りもの」に鮫島有美子が書いている面白い記事を見つけた。その1回目は「会場と心ひとつ コンサートの喜び」(2013.7.01.)、2回目は「ロック歌手の表現力に学ぶ」(2013.7.02.)である。
朝日鮫島2s.jpg
1回目

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2回目

 面白いのは赤線で囲った部分である。
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(1回)コンクールとコンサートの違い

朝日鮫島1アップs.jpg
(2回)歌や声ばかりでなく表情も表現

彼女の言いたいこと
 要約すると、合唱について1回目では合唱の指導に行った時の言葉として「コンクールは音程やハーモニーに意識が向くが、コンサートは聴衆がいるので、会場の空気を感じ取り、いかに感情を伝えられるかが重要」、2回目ではドイツ留学中に恩師から「ロックやポップスの歌手をご覧なさい。流行歌手を例にしなさい。」と言われたことにについて、「ロック歌手は叫び、ストレートに感情を伝える。クラシックの歌い手は作曲家の音楽の助けに頼って甘えてはいけないことを教えたかったのです。」と書いている。

これは良いところを突いていますね
 楽しいのか、悲しいのか、面白いのか、嬉しいのか、そんなことは表情にも体の動きにも表わさず、無表情に歌う合唱の演奏がなんと多いことか。
 鮫島有美子ほどのプロですらこのように考えている、いや、プロだから考えなくてはいけないと思っているのかもしれないが、アマチュアの合唱団員も少しは考えても良いのではなかろうか。聴衆の立場からは、切に願いたい。
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第36回全日本おかあさんコーラス全国大会 [ご紹介]

朝日新聞の記事
 この大会の紹介を全日本合唱連盟理事長 浅井敬壹氏が書いているのが目に付いた。
おかあさんコーラス20130930朝日夕刊s.jpg
「楽しい演出 エネルギーに脱帽」(朝日新聞9月30日夕刊)

この記事によれば、第36回全日本おかあさんコーラス全国大会が大阪のフェスティバルホール(2700席)で2日間にわたって開催されたが、チケットは発売初日にすべて売り切れたそうだ。これだけでも驚きだが、大会の様子の描写を読むと羨ましくなる。
 「合唱団が現れる瞬間から、余韻と共に最後の一人が退場するまで、音楽とアイデアの宝庫です。」とあるのは、男声合唱をやっている人たちには別世界のように感じられるかもしれない。

これは「おかあさんコーラス」だけのことか
 男声合唱をやっておられる人たちは多分、「これはおかあさんコーラスだけのこと」と考えたいだろうが、合唱も舞台芸術のひとつと考えたら、上記の姿勢は当然のことだろう。
 それらしい男声合唱団もごくごくわずかだが無いわけではないが(このブログで6月30日付でご紹介した「題名のない音楽会)などは例外的で、まだまだ「ガラ合(ガラパゴス合唱)」、「ガラコー(ガラパゴス・コーラス)」、「日本合唱への引きこもり」(6月19日付でご紹介)の状態で、面白くもおかしくも無い演奏会を聴かせられることが多い。男声合唱の世界に、意識革命はいつになったら起きるのだろうか?
 若い団員は現状に甘んじていないで、若い女の子にモテるような演奏スタイルを考えて欲しい。そのためには、レパートリーの再考も必須だが・・・
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続々・三木レクについて [ご紹介]

混声版「三木レク」に至るまで
 最新の三木レク混声版の「作曲者のことば」から分かったこと。
・ 小林研一郎が混声化して1976年12月に武蔵野合唱団の定演で演奏、翌1977年に同合唱団がブタペストのマーチャス教会で演奏。
・ それがきっかけで、三木さん自身が混声用に整理、荻久保和明に一台のピアノ伴奏用編曲を依頼したのが1984年のカワイ出版から出た混声合唱・ピアノ伴奏版。
・ 東京リーダーターフェルの80周年記念定期演奏会で演奏するにあたって、2005年1月にソプラノ部分を追加することを決心、新第三楽章「花の歌」を作曲、東京リーダーターフェルが新・男声合唱版を初演。
・ その混声版 混声合唱・ピアノ伴奏版 レクイエム[追加改訂新版]が2006年にカワイ出版から出版され、2007年5月3日に浅草混声合唱団が作曲者の三木自身の指揮で初演。
http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/keyboards/el-organs/electone_city_shibuya/archive/chorus/2007/20070503/
20070503浅草混声合唱団ステージ写真.jpg
浅草混声合唱団ステージ写真(同合唱団ウエブサイトより)

エレクトーン伴奏
 三木さんは最初の男声版からピアノ伴奏の楽譜を書いているが、前にも書いたように、本来はオケ伴になっている。練習はピアノ伴奏でやるしか無いし、多くの合唱団に演奏してもらうにはピアノ伴奏でやるのも仕方のないことだ。
 また、最初の男声版楽譜を出版した1964年当時もエレクトーンはあったが、オケ代わりに使うには性能的に未熟だったと思う。しかし、その後の技術進歩は目覚しく、2007年の浅草混声の演奏会でピアノに加えてエレクトーンの伴奏を入れたのは大成功だったようだ。前記のウエブサイトの中に下記の記述がある。
 「作曲者が、進歩の著しいエレクトーンとピアノの伴奏がこの曲に最適、と強く希望したのですが、随所に迫真のオケの音が出て、真にドラマティックで、各方面から大好評でした。今後定番にして欲しいとのことです。 」
 これは演奏を聴けば判断の余地もないことで、これから三木レクを歌う合唱団は伴奏についてエレクトーンの使用を是非、考慮して欲しいと心から思う。
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国際舞台で日本の合唱団の活躍 [ご紹介]

旧聞に属する話題だが、全国の皆さんはご存知ないと思うので、8月1日(木)の朝日新聞地方版(第2神奈川)に載っていた記事をご紹介する。
合唱国際大会で栄冠s.jpg
     記事(画像をクリックして、拡大してご覧下さい)

鎌倉市にある清泉女学院高校音楽部が、オーストリア・グラーツ市で開催された第1回欧州合唱国際大会の「オーストリア・オープン・コンペティション」の最高賞のグランプリを獲得したとのこと。以下、記事に従ってご紹介。
世界18ケ国23団体が参加する中、日本からは同校だけが招請を受けての参加。14部門のうち、現代曲、民族音楽など4部門に参加し、計16曲を披露して総合点の上位4団体に選ばれ、グランプリ戦に進出。
グランプリで歌ったのは、いずれも日本人作曲家による和歌山民謡「えっさっさ」と現代宗教曲「べネディック・アニマ・メア・ドミノ(私の魂よ、主をたたえよ)」の2曲。
49人で歌ったとのことだが、女子高の合唱団の活躍は本当に偉いものだ。
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